【Tableau】Googleアナリティクスのデータを見ることのメリット・流れ

この記事の内容

  • Googleアナリティクス(UA)のデータを見るとき、カスタムレポートをDLして加工するよりTableauのほうがラク
  • Googleアナリティクス(UA)のデータを見るときの手順

2023-01-22時点で、TableauとGA4のデータ接続連携がなされていないため、以降UAについて記載する。

どうしてTableauにつないだほうがラクなのか?

CSVデータをDL・加工しなくていいので、ビジュアライズがラクだから

GAではレポート画面でクロス集計表は出るが、グラフはほぼ出ない。
分析する人の多くは、GAの標準レポートやカスタムレポートを使ってExcel等にダウンロードし、ビジュアライズに向けての加工を行う。
この時、以下の工程を行うことが多いと考えている。

  • 1:UAからデータをCSV等でDL
  • 2:DLしてきた大元のデータをテーブルにして、ピボットテーブル等の集計
  • 3:集計結果を使ってグラフ
  • 4:グラフをpptx等なにかしらで活用
  • 5:使用したデータやアウトプットを社内共有のデータ保管場所に格納

特に手順1~3が面倒だ。複数個のGAレポートをDLして加工することが多いため、DL作業や加工作業、ファイル管理が面倒になる。
DLした後に、Excelファイルごとに計算式を入れたり、色の加工をしたり、ビジュアライズを作ったりと作業量が多くなる。

一方、TableauではGAデータを連携する場合、手順1~3をTableauの1つのファイルで完結できるため、DL作業や加工作業、ファイル管理の煩雑さから解放される。

人に引き継ぐときに、加工過程を伝えやすいから

引き継ぐ時に、「毎月このファイルをここからDLして、このように加工して...」と引き継ぐ必要が無いのでラクだ。

もしTableau Serverが使える状態なら、データソースも、加工したアウトプットもTableau Online上で共有できる。
引き継ぎ書を作らずとも、ただアクセスしてくれるだけで引き継ぎがほぼ完了する。 あとは、Tableauそのものの操作方法だけ共有すれば特に問題がない。

個人的には、誰でもデータ加工過程やアウトプットまでの過程を追えたほうが良いと思っており、ExcelよりもTableauのほうがその過程を追いやすいという意味でも良いと思う。

手順_Googleアナリティクス(UA)のデータを見るとき

GAデータをTableauで見る方法については下記の公式ヘルプに記載されている。
Google Analytics - Tableau

詳しくはヘルプを見よ、という記事があまりに冷たく個人的には好きではないので、概略を以下に書く。

  1. Tableau Desktop起動>データソース>「サーバーへ」その他でGoogleアナリティクス
  2. 認証がかかるため、GAデータを取得したいプロパティに紐づくGoogleアカウントで認証>流れにまかせて認証する
  3. 連携したGoogleアカウントで、データ取得したいGAアカウント、プロパティを選ぶ
  4. セグメント、日付、ディメンション、値を選ぶ 
  5. データ取得完了。あとはTableauでビジュアライズを行う。

サンプリングについて

GAデータを見る時に気になることはおそらくサンプリングであると思う。
下記ヘルプを見ると、サンプリングがかかった時にTableauでもなにかしらのアナウンスがされるようだが、私は今まで使用していて特に見たことがなく、どんな見栄えでサンプリングであると伝えられるのか不明だ...!

Google アナリティクス インターフェイスと Tableau のどちらも、データがサンプルであることをユーザーに警告します。 https://kb.tableau.com/articles/HowTo/understanding-google-analytics-sampling-in-tableau-deskop?lang=ja

そのため、サンプリングがかかっていると特に影響度が高い指標(CV数等)は念のためGA標準レポート等でも確認したほうがいいとは思う。

最後に

UAのカスタムレポートより、TableauとUAを繋いだレポートのほうが便利だと個人的には強く思う。
だが残念なことにUAはクローズ予定であり、GA4が次代のGAとなる予定だ。
残念ながら現状GA4は挙動が重く、仕様も難解で、UAよりも使いにくい。ぜひTableauにはGA4連携をリリースしていただき、サクサクレポートを作れる状態を叶えてほしいと強く祈っている。